でも、この恋は終わらない――日常と世界の間に揺れる、セカイ系恋物語。
俺と彼女――日和の恋は、続いている。
「お、おはよう。深春くん、卜部さん!」
幼なじみの卜部絵莉。男勝りで気安くて、俺にとっては家族みたいな彼女とのつかの間の交流は、それでも日和の心に小さな影を落とし……
「……ねえ、わたし、邪魔かな?」
やがて日和にそんな言葉を告げさせる。
聞いてしまえば誰も逆らえない「お願い」の力。それを使って誰かの心は変えられても、自分までは騙せない。
そしてそれは、この世界も同じ。
海と山と坂の街、尾道。日常の中にあると思われていたこの街にも、俺と日和の恋にも――隠されていた崩壊の足音が少しずつ近づいていき、そして。
これは壊れたまま終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。
終われぬ恋の、続きが始まる――壊れた世界で生きる僕らの、最後の恋物語。
「さようなら。深春くん」
あれから、季節は巡り……数か月。
日和のいない日常は、それでも続く。世界がもう壊れてしまって、混沌への道を辿っていると知っていても。
そんななか準備を始めた文化祭。それは、失われる「日常」を守ろうとする深春たちの、精一杯の抵抗だった。そして、彼らがやがて結果を出そうとする、その頃に――
彼女は、再び深春の前に現れる。
葉群日和。
世界を変える「お願い」の力を秘めた女の子。
〈天命評議会〉に戻ると決めた、深春の彼女だった女の子が。
「とても、単純に。わたしは、頃橋くんの気持ちを知りたいの」
日常を守ろうとする少年と、その終わりを知りながら帰ってきた少女は、ふたたび言葉を交わし――このセカイと同じように、終われない恋の、続きが始まる。
山,海,坡的街道。我和日和──在 <大概> 是日本的盡頭 <一定> 是世界的盡頭的這個街道,相遇了。
她溫柔,可愛,還有點隨波逐流拿不定主意。但是……
「我的願望是──絕對的」
無論是誰只要聽到就絕對不能逆轉的「請求」。
她擁有的這種力量,對我的人生,對整個世界都進行著決定性的變革。然後到最後──日和請求的結果是──。
「──但是,請全部忘掉吧」
明明世界是如此容易崩壞,但是我們的戀情無論如何都不會結束──這是在無法終結的世界裡,說不定,是最後的戀愛故事。
普通の彼氏彼女になりたかった。でも――壊れていく世界の、最後の恋物語。
「わたし、〈天命評議会〉……辞める」
誰にも逆らえない「お願い」の力で世界を変えてきた日和。せいいっぱい世界を良くしてきた、はずだった。でも――
〈天命評議会〉の活動のなか、日に日に心を擦り減らす日和を見かねた深春は、彼女を〈天命評議会〉から抜けさせる。
しかしそれは、世界の情勢を狂わせ、二人の関係にも大きな亀裂をもたらしていく。少しずつ、しかし確実に壊れていく日常、見慣れた風景。そして――深春は見なくて済んでいた崩壊を、ついにその目にする。
「好きと言ってもらえて、大切にしてもらえて、とてもうれしかった――。元気でね、深春くん」
これは壊れたままのセカイで、それでも普通の彼氏彼女になりたかった二人の、もしかして、最後の恋物語。
彼女の最後の【お願い】は――終われないセカイで描かれる、最後の恋物語。
「お願いです……最後にわたしといて」
そして彼女は、こう続けた。
「終わりのときまで、二人でいさせて」
日和の宣言通りに訪れた「終わり」。お願いの力でもなすすべのない崩壊の中、深春と日和は旅立つ。この壊れた世界で、ふたりだけで生きるために。そして……つかの間の、夢のような日々の先に。
終わったはずの世界の姿を、ふたりは――俺と彼女は目にする。
世界を変える「お願い」の力を秘めた女の子。本当はごく普通に、俺の彼女でありたかった女の子。
海と山と坂の街、尾道。あの頃、きっと壊れないと思っていた日々の中で始まった、終われない恋の行く末で。
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でも、この恋は終わらない――日常と世界の間に揺れる、セカイ系恋物語。
俺と彼女――日和の恋は、続いている。
「お、おはよう。深春くん、卜部さん!」
幼なじみの卜部絵莉。男勝りで気安くて、俺にとっては家族みたいな彼女とのつかの間の交流は、それでも日和の心に小さな影を落とし……
「……ねえ、わたし、邪魔かな?」
やがて日和にそんな言葉を告げさせる。
聞いてしまえば誰も逆らえない「お願い」の力。それを使って誰かの心は変えられても、自分までは騙せない。
そしてそれは、この世界も同じ。
海と山と坂の街、尾道。日常の中にあると思われていたこの街にも、俺と日和の恋にも――隠されていた崩壊の足音が少しずつ近づいていき、そして。
これは壊れたまま終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。